狼なんかこわくない(Who's afraid of the big bad wolf?)

ディズニー映画「三匹のこぶた」より。

リズミカルでかわいらしい曲です。

<作詞、作曲> Frank Churchill

<アレンジ構成>

◎楽譜の種類

  1. 「初級」2オクターブ、19音、G4~G6、C-F-C、1コーラス、エンディング案2つ付き
  2. 「中級」2オクターブ、23音、G4~G6、C-F-C、2コーラス
  3. 「中級」3オクターブ、24音、G4~A6、C-G-C、2コーラス
  4. 「上級」2オクターブ、24音、G4~G6、C-F-C、2コーラス
  5. 「上級」3オクターブ、23音、G4~A6、C-G-C、2コーラス

ハ長調(C)

ト長調(G)

ヘ長調(F)

 

◎対応楽器

2オクターブはトーンチャイム、ハンドベル、ミュージックベル用です。

3オクターブはトーンチャイム、ハンドベル用です。

 

◎級の違い

級の違いは、音やリズムの細かさとメロディー以外の音の多さなどです。

初級は1コーラスです。2コーラスで演奏することも可能です。後述の「♪演奏のポイント♪」をご参照ください。

 

2オクターブ版、3オクターブ版の違い

違う点:テーマの調

ほぼ同じ点:旋律

 

「サビ」ー「テーマ」ー「サビ」が大枠の構成です。

「サビ」は全てハ長調です。

「テーマ」が、2オクターブ版はヘ長調、3オクターブ版はト長調です。

このト長調で最高音がA6になり、3オクターブとなります。

 

 

原曲はト長調ーニ長調ート長調です。

3オクターブ版は、原曲と同じ関係性の調になっています。

 

ですので、お持ちの楽器構成で2オクターブ版か3オクターブ版かをお選びください。

A6音の楽器をお持ちの方は3オクターブ版をお勧めします。

<参考音源>

  1. 上級/3オクターブ/音源のテンポ、2分音符=83
  2. 上級/2オクターブ/音源のテンポ、2分音符=83
  3. 中級/3オクターブ/音源のテンポ、2分音符=80
  4. 中級/2オクターブ/音源のテンポ、2分音符=80
  5. 初級/2オクターブ/音源のテンポ、2分音符=78

♪演奏のポイント♪

<全般> 

  •  どのアレンジでも共通ですが、楽譜の中で核になる音(聞かせたい音)は、メロディーで、次にベース(ベースはハーモニーを作るために大切です)です。メロディーは原曲の「歌」のパートになります。ベースはだいたい一番低い音です。
  • 人数の都合などで音を省略する場合は、聞かせたい音を残し、それ以外は余裕があれば打つようにしていきましょう。
  • 音符をつないでいる線は、音のつながりを表しています。
  • 音量に関しても同様です。全て同じ音色ですので、鳴らす力を変えて、聞こえて欲しい音を表現しましょう。演奏を録音して客観的に聞くことや、響かせたい音はどれ?などを皆さんで話したりすることも大切ですね。一人一人の音が重なって音楽を作っていく楽器ですので、演奏される皆さんが同じ気持ちで演奏すると、より気持ちの良い演奏が楽しめますね。
  • 余裕をもって演奏できるテンポで演奏しましょう。

<初級>

  • 気軽に楽しんでいただけるよう、大切なメロディー、と、動きは少なめ、に作りました。
  • 同時に鳴らす音を少なくしていますので、ズレはあまり気にせず鳴らしましょう。
  • イントロ2小節はLV奏法です。1小節間はそれぞれの音をのばします。響きを止めるタイミングを気にせずに演奏しましょう。3小節目からは音を鳴らしたら、次の音が鳴る時に響きを止めます。
  • メロディーが一番高い音になっていますので、歌うように気持ちよく鳴らしてください。
  • エンディングの2パターンは状況に応じて選んでください。楽器の特性上、しばらく登場しない音を担当することもあります。お子さんが演奏する場合などは、なるべく最後(に近い小節)に音があった方が一体感を感じられると思い、パターン1を考えました。パターン2は、ノリ良く終われると思います。使用音表にない音を使用します。
  • 「30~32小節」のメロディーはリズムを感じやすくするためにタイで書きました。「34、35小節」と見比べた時に「同じ形、タイで後ろの音と一緒になっている」と分かると思います。そうすると、「30~33小節」のリズムが正確になります。「レ、ェ、レ、ェ、ミ、ィ、ィ、レ」と感じましょう。付点4分音符で、「レ、ェ、レ、ェ、ミ~~レ」ととらえると、最後の「レ」の入るタイミングが不明確になります。

<2コーラス演奏する場合>

以下の小節順で演奏しましょう。小節番号のみ記載します。

<1コーラス目>

1~56(1カッコ繰り返し後)、13

<2コーラス目>

14~45(45は画像の音に変更して演奏します)

50~66(46~49は省略)

 

<中級>

  • 演奏経験のある方向けの楽譜です。
  • スタッカートの音は、楽器の響きを止めて打つ奏法です。振動部分に人差し指や親指をあてた状態で鳴らします。
  • 途中にこぶたさんの鳴き声をイメージした音を加えました。声を入れるとより鳴き声に近くなります。音、声共に、お好みで演奏してください。50小節、84小節の鳴き声音(E5、F#5)は、次の小節にE5音があるので、指かけにしていません。できるだけ響きをすぐに止めてください。100小節は指かけです。
  • 1コーラス目と2コーラス目はテーマの伴奏リズムを変えています。また、メロディーの音数を増やしています。 

 

<上級>

  • 演奏経験のある方向けの楽譜です。また、メロディーフェイクやメロディーを飾る音が入っていますので、役割による音量のコントロールが大切になります。
  • サビから始まります。テンポと気持ちをしっかり作って始めましょう。
  • 「B」は気持ちを切り替え、軽く演奏しましょう。サビの「A」と差をつけます。と、それを飾る様々なメロディーで、厚みのある響きになっています。
  • スタッカートの音は指かけ奏法です。
  • 83小節2拍目は、1拍目からタイでのびる音と、止める音を区別しましょう。「D5、F5」は残り、「E5、G5」は止めます。「レ、ファ、ラ、レ」の響きでのばします。poco rit.は「1音ずつ大切に鳴らしたら少しゆっくりになった」くらいのイメージです。
  • 全体的に軽快なイメージを持って演奏しましょう。

演奏する方も聴かれる方も、♪狼なんかこわくない~、と口ずさみながら楽しんでだけたら嬉しいです。