いつか王子様が(Someday My Prince Will Come)

 <作曲> Frank Curchill

 

<アレンジ構成>2オクターブ、トーンチャイム、ハンドベル、ミュージックベル用。

  • 中級  / 25音、G4〜G6、2コーラス

<曲について>

ディズニー映画「白雪姫」より。

JAZZのスタンダードナンバーとしても演奏される機会の多い曲です。

その雰囲気を楽しんでいただけるような演奏をイメージしてアレンジしました。

 

<参考音源>

 

♪演奏のポイント♪

<全般> 

  • 難易度は中級としていますが、あくまでも目安です。経験の少ない方も豊富な方も楽しんでいただけます。使用音が多いこと、拍のカウントになる音が少ないこと、できればリズムを揺らして自由に演奏していただきたいこと、などを考慮しました。 
  • 曲の中で核になる音(聞かせたい音)はメロディーで、次にベース(ベースはハーモニーを作るために大切です)です。メロディーは原曲の「歌」のパートになります。ベースはだいたい一番低い音です。
  • 人数の都合などで音を省略する場合は、聞かせたい音を残し、それ以外は余裕があれば打つようにしていきましょう。
  • 音符をつないでいる線は、音のつながりを表しています。
  • リズムは普通の三拍子です。Swing(スウィング)のリズムですと、ニュアンスを合わせることが難しくなるためです。「少し揺れた感じ」くらいのリズム感で演奏してください。
  • 楽譜に指示のないところでも、テンポを遅くしたりして、気持ちを揺らしてください。
  • 全て同じ音色ですので、鳴らす力を変えて、聞こえて欲しい音を表現しましょう。演奏を録音して客観的に聞くことや、響かせたい音はどれ?などを皆さんで話したりすることも大切ですね。一人一人の音が重なって音楽を作っていく楽器ですので、演奏される皆さんが同じ気持ちで演奏すると、より気持ちの良い演奏が楽しめますね。
  • 演奏しやすいテンポで演奏しましょう。

 

<演奏>

  • 「テーマ」ー「アドリブ風」ー「テーマ」の構成です。
  •  初めはメトロノームに合わせて練習し、3拍子のリズム感を共有しましょう。可能でしたら、「1、2、3」と声で数えながら練習すると、合わせやすいです。3拍子は円(下から上へ1周)をイメージしましょう。
  • 小節の1拍目を合わせるように意識してください。「1、2拍目の音を伸ばして、3拍目」の形が多いので、前の小節の3拍目は多少ずれても次で合わせます。例えは、1小節目、3拍目のファは多少ずれてしまっても、2小節目の1拍目は合わせる、という感じです。
  • 「C」はハーモニーのつながりが次の小節へまたがっています。音を変えるタイミングが難しいかもしれませんが、ハーモニーを変化させる重要な音なので、リズムを数えて鳴らしてください。
  • 37、38、39小節の「付点4分音符+8分音符4分音符」のリズムは「ツ、ツタ、ツツ」と声に出して練習しましょう。(特に39小節)(3拍子の中で2拍子になる感じです。以降の同じリズムも同様です。
  • 「D」からアドリブをイメージした部分です。伴奏パートはリズムをキープし、その上にメロディーが自由に(多少リズムがずれても良いです)演奏していき、要所要所で合わせましょう。42、43小節は自由に、44小節は合わせる。46、47の1拍目まで自由に、47の3拍目から合わせる。
  • 56小節は一度音量を下げてから上がっていくと、素敵です。
  • 「E」は、メロディーの下で、♪ドシラソファミ〜と旋律がつながっています。横の音のつながりを意識してください。
  • LV奏法がありますので、楽器特有の音の重なりを楽しんでください。
  • 最後の音は1つ前の小節からクレッシェンドして大きな音で終わっても良いと思います。

 

「大きなリズム感の中での自由な演奏」。複数人で演奏する楽器では難しいことですが、おしゃれでカッコいい演奏になると思います。ぜひ、チャレンジしていただきたいです!